
アパート・賃貸マンション・貸家…。業者に連絡する前にどんな流れかつかんでおきましょう。
STEP1 予算を立てる。条件を決める。
STEP2 情報を集める。物件を探す。
STEP3 実際に物件を見学する。
STEP4 お申込の手続き。
STEP5 賃貸契約を結ぶ。
STEP6 お引越しのダンドリ。
賃貸物件(アパート・マンション・一戸建貸家)を借りるにあたってまず何をするべきか?
それはあなた(とご家族)の新居への『望み』をしっかり決めることです。
最初にそれが曖昧なまま新居探しを始めてしまうと、無数にある物件と不動産業者のなかから、たった一つだけ選択することはできません。
楽しい新居探しをしていただくために、「最低限これだけは」というポイントをまとめてみました。
家賃は毎月支払っていくものです。その金額で新居での暮らしが充実したものとなるか、決めてしまうほど大きな要素です。なので、毎月支払っていく家賃をご自身で、まず決めてしまいましょう。
「そりゃ安い方が…」「相場もわからないのに?」
という声が聞こえてそうですが、家賃は選ぶものではありません。
賃貸の場合には、管理費や駐車場代がかかる場合があります。
水光熱費や電話代などもいくらくらいかかるか想定しておきましょう。
その他、食費や交際費、貯蓄は月々いくら…などを箇条書きにしてみてください。初めて賃貸物件を借りる方は、雑誌などを参考にしてみてもよいでしょう。すると、お住まいにかけられる金額がおのずと出てくるはずです。
その金額を見てどう思われましたか?
「これだけじゃいい部屋は見つからないかも。」と言う方は、交際費やお小遣いを切り詰めてまで家賃に当てるべきか検討してみてください。
「こんなにたくさん家賃払う必要ないわ。」と言う方は、将来一戸建て住宅や分譲マンションを購入する際の貯蓄にされてはいかがでしょうか?
一般的に家賃は「月収の3分の1以下」と言われているように、家計に占めるウェートの大きい固定費です。固定費ということは、食費や交際費のように切り詰めることのできない費用です。ですので、入居後に後悔しないためにも、まず始めにご自身(ご家族)のご新居でのライフスタイルを考えてみましょう。
知り合いに借りるという方以外は、ほぼ100%不動産業者の仲介で物件を決めるはずです。不動産はサービス業ではありますが、とても競争の激しい業種ですので、各社ともに自社の物件に入居していただくために、さまざまな手法で「誘惑」してきます。
これに惑わされないためにも、家賃は選ぶのではなく、ご自分(ご家族)のライフスタイルに合わせて決めてください。
首都圏では賃貸住宅に入居するには、およそ家賃の6ヶ月分が必要です。
内訳は大家さん、つまり家主に支払う「礼金」、家主に預かってもらう「敷金」、不動産業者に支払う「仲介手数料」、そして家賃は一般的に先払いなので「前家賃」を入居前に支払います。礼金・敷金が家賃の2ヶ月ずつ、仲介手数料・前家賃が1ヶ月ずつで計6ヶ月というのが一般的です。
その他にカギ交換代や火災保険等の費用もかかる場合があるので、初期費用は、ある程度余裕を持って用意しましょう。
最近では、特にワンルームのアパートなどでは礼金がゼロの物件も増えてきました。さらに敷金や仲介手数料もゼロという物件もあります。
ご入居時には、お引越しの費用や家具・家電の購入など何かとお金が必要なので、初期費用が安い物件はとても魅力的に見えるはずです。
支払うべきお金が少ないのはありがたいのですが、敷金だけは別です。これは、通常退去される際には借主に戻ってくるお金です。
ただ家賃の滞納があったり、退去時にお部屋の修繕が必要になった場合に、家主がその費用を差し引くことができるお金です。
「入居時は安かったのに、退去時にしっかり取られた!」
というクレームは、この敷金を預けないシステムである場合が多いようです。
携帯電話が新規は「0円」なのに、解約時に何万円も必要になるケースとよく似ていますね。
まとめますと、入居時の費用が「安い!」というだけで物件を決めることのないようご注意を。
また、敷金0の物件は「特に」退去時の精算内容を確認しましょう。
たとえワンルームであっても千差万別なのが、賃貸物件です。
初めから条件を絞りすぎても「意外といい!」物件にはめぐりあえません。
かといってひとつひとつ確認していくには、数が多すぎるはず。
まずはこの5つの条件を決めて、それに当てはまる物件をひとつひとつチェックしてみてはいかがでしょうか?
とても大切なことですから、実際に書き出してみてください。
さらに、優先順位をつけておくと複数の物件で悩んだときにスムーズに決断できます。
STEP1では、ご自分(ご家族)のライフスタイルを見直し、理想の新居の条件を整理してもらいました。
(よいイメージが持てましたでしょうか?)
ここからは、実際の物件情報を見比べて条件にあった物件を見つけていきます。
たくさん物件を見ていくうちに、「こういうのもいいな」といった新たな条件も出てくるはずです。
雑誌やインターネットで出来る限り、情報を集めて見比べてみましょう。
インターネットを活用して、気になっているエリアでは、今現在どんな物件が入居者を募集しているか、物件を検索してみましょう。
たくさんの物件を見ることで、そのエリアの相場の感覚がつかめます。
それぞれ掲載している不動産業者が異なるので、物件も微妙に異なります。いろいろなサイトで条件を少しずつ絞りながら比較してみましょう!
<オススメ!不動産物件検索サイト>
■不動産ジャパン ■アットホーム ■HOME'S
■便利な場所は家賃も高い
当然のことですが、駅の近くや大学に近いエリアなどは土地の相場も高く、家賃は割高です。便利な住環境を求めるお気持ちはよくわかりますが、当然人気が高いので、なかなか条件に合う物件が見つからないケースが多いようです。そのような場合には少しエリアを広げてみると築浅で割安な物件が見つかるかもしれません。
■アパートとマンション何が違うの?
アパートは木造・プレハブなどの準耐火構造の集合住宅を言います。
1棟当りの戸数が少なく、建築費、建設期間が短く、その分家賃が安めです。
同じ条件なら数千円〜1万円以上差が出ることも。
それに対してマンションは、RC(鉄筋コンクリート構造)あるいはSRC(鉄筋鉄骨コンクリート構造)など耐火構造の集合住宅です。
室内の設備、間取りではあまり差が感じられないが、遮音性はアパートなどに比べて優れている場合が多いようです。
管理体制や共用部分の設備次第だが、家賃だけではなく管理費も高めです。
アパートなら1,000円〜5,000円くらいまでのところがほとんどですが、マンションだとさらに5000円を越える物件も。(どちらも管理費込み、としている物件もありますので家賃を比較するときにはご注意を)
■テラスハウスは一戸建てじゃないの?
「一戸建て」は読んで字のごとく、一棟で一世帯の賃貸住宅です。賃貸専用に建てられたわけではなく、転勤時の一時的な貸し出し(リロケーション)の場合もあり、状況は個別性が非常に高いです。近年新築はかなり希少です。
2階建ての1階部分のみ、と言う場合もありますので、よく確認しましょう。
アパートなどの集合住宅に比べると建築費用もかかるため、家賃はやや割高です。
しかし、隣室がないと考えればプライバシーを保つにはこの形状が一番かも。
「テラスハウス」はいわゆる2階建ての連棟式住宅です。一戸建てがくっついて庭やアプローチを間仕切ってあります。
同じような形状で「タウンハウス」と呼ばれるものもあります。
いずれの場合でも庭付き・駐車場付が多いのですが、必ずしもペットの飼育が可能とは限らないで、よく確認しましょう。
いよいよ無数の物件情報の中から選びぬいた物件の不動産業者を訪れ、見学します。
同時に、その不動産会社を選ぶ過程でもあります。
入居してからも、何かと関わることの多い不動産業者ですから、最初から対応の良し悪しをチェックしていきましょう。
悩みぬいたご自身の条件にピッタリ!の物件を見つけたとき、という気持ちになって、不動産業者に連絡される方が多いと思います。
でも、ちょっと待ってください。
ご覧になった広告は、あなたの「その気持ち」が目的であって、実際にはその物件が既にない可能性があります。
特に春先のお引越しシーズンには、弊社でもそのような状況が多々あります。
そんな時には、その不動産業者の対応によって、新居探しが楽しくスムーズにできるかどうかが、決まってしまうと言っても過言ではありません。
物件だけでなく、不動産業者の情報もいろいろチェックしてみましょう。
子育て世代にとって、お子様と同世代の子がいるご近所さんは貴重な存在。
期待と不安にあふれた新居での暮らしをサポートしてくれる心強い味方となってくれるはずです。
また、ご主人にとっては駅へのアクセスがよく通勤に適した住宅地であっても、お子様にとっては通学路などの治安がよくない場合も少なからず、あります。赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで。そこに住まれるご家族それぞれの価値観で環境を見るためにも、家族全員で厳しく最終チェック、してみてください。
最後まで残った物件ですから、甲乙つけ難いはず。しかし、1つにしぼらなければいけません。
そのためには、最初に決めていただいた5つの条件の『優先順位』が役に立ちます。
1つ1つの物件を見てると迷われますが、優先順位の高い条件で比較すると、後で後悔する可能性も低いはず。
次は、「お申込み」です。「借りたい」という意思を家主(=大家さん)に伝えます。
物件を見学して「この部屋借ります!」と決めたら、お申込みの意思表示として不動産業者を介して家主(=大家さん)に「入居申込書」を提出します。
「申込書提出」から「入居審査」を経て「契約」に至るまでの流れを確認しましょう。
賃貸の契約ですから「借りたい!」に対して「はい、貸しましょう。」が必要です。
まず、お客様に「入居申込書」という所定の書類に住所、氏名、年齢、職業、年収など細かく記入していただきます。(業者により書式が異なります)
これが「お申込み」です。
次に、記入していただいた入居申込書を、家主(=大家さん)が確認します。
ここから家主の「入居審査」が始まります。
つまり、まだ契約には至ってないのですが、入居申込書をご記入いただいた段階で、いろいろなことが動き始めてしまいます。
「とりあえず、これキープ」
といった安価なお申込みは、くれぐれもしないようにして下さい。
賃貸契約の場合、家主(=大家さん)と借主(=お客様)が直接会うことは、申込み前から退去に至るまで、ほとんどありません。
ですので、その橋渡し(=仲介業務)を行う私ども不動産業者の役割として、「借りたい」というお客様の情報を家主に知らせる必要があります。
家主は入居申込書の内容をもとに入居審査を行いますので、「細かなことを聞くなぁ」と思われるかもしれませんが、できるだけ詳しく記入しましょう。
入居審査が厳しい家主は、一般的なイメージとして敬遠されがちですが、実際には入居時の審査が厳しいという事は、入居されている方々は、それだけ経済的に安定している人や、生活上のルールを守る人だと考えることが出来ます。
入居審査が問題なく、家主の承諾をもらうと契約の準備に入ります。
「入居申込書」を提出する際に、数千円〜家賃1か月分くらいの金銭を不動産業者が預かるケースがあります。
この金銭は「申込金」「申込証拠金」「預かり金」などと呼ばれています。
ただ、「金銭を預ける」イコール契約ではありません。
金銭を不動産業者に預けても家主(=大家さん)の承諾がなければ契約は成立していないとみなされます。
逆に言うと、入居申込書や申込金を預けても賃貸契約を結んだわけではないので、キャンセルしても「申込金」等の不動産業者に預けた金銭は全額戻ってきます。
やむを得ない理由によって申込みをキャンセルせざるを得なくなった場合に、この権利を主張するためにも、必ず金銭を預ける際には、「預り証」を受け取っておいて下さい。
いよいよご契約です。
入居される方および保証人となる方には、いくつか書類をご用意いただきます。
物件ごとに、用意する書類が異なる場合がありますので、お申込みの時点でよく確認しておきましょう。
契約というと、ついかしこまってしまいますが、重要なのは契約内容の「確認」です。
どんな「決まりごと」があるか、事前にポイントをつかんでおきましょう。
一般的な例としてあげます。業者ごと、物件ごとにそれぞれ異なりますので、お申込み時に確認しましょう。
■契約者・・・住民票・身分証明書(免許証など)・収入を証明する書類・契約時金・印鑑
■連帯保証人・・・保証承諾書・印鑑証明書・実印
■重要事項説明書のチェック
重要事項説明書とは、物件や契約について詳しく書かれた書類で、不動産業者は、契約前に入居される方に交付・説明する義務があります。このとき内容を説明するのは、一定の資格を持った人(宅地建物取引主任者)が主任者証を明示して行わなければなりません。
つまり、それほど重要な書類ということです。
説明に対して、疑問が出てきたら遠慮なく、その場で質問してください。必ず納得のうえで、契約手続きに入ってください。
■家賃について
契約書は、まず家賃の金額と支払い方法をチェックしましょう。翌月分の家賃と管理費の合計金額を、当月末頃に所定の銀行口座に振り込むケースが一般的。振込手数料は通常入居者負担となります。
■退去時はどうなるの?
家主(=大家さん)の都合による場合、入居者(=お客様)の都合による場合、入居者の契約違反による場合の3パターンが考えられます。
それぞれのパターンについて契約書に書かれているはずですので、確認しておきましょう。
また、退去時に預ける敷金からどれくらいの補修費用・クリーニング費用などが差し引かれるのか、過去の事例などを確認しておきましょう。
■電気・ガス・水道の使用開始手続き
いつから必要になるか、確認しておきましょう。引っ越す前に掃除や荷物を入れたい、ということであれば、その際に電気・水道を使うはず。すぐ利用可能なのか、使用開始を連絡する必要がある場合には、その連絡先を確認しておきましょう。
■鍵の引き渡し
お客様のご都合で、いつがよいか、どこで引き渡しを受けるか確認しておきましょう。
■車庫証明など
自動車を所有されている場合には、車庫証明の手続きが必要です。
この手続きの際には、新しい車庫の管理者が発行する「使用承諾書」が必要になります。
いよいよ念願のご新居へのお引越しです。
新生活をスムーズに始めるためにも、お住まいの荷造りはもちろん早め早めに各種手続きを行いましょう。
「住んでいた家」「これから住む家」によって、お引越し事情はさまざまだだと思いますが、「1ヶ月前に」「1週間前までに」というものを挙げてみましたのでご参考にしてください。
1ヶ月くらい前から、引越し業者探しは始めましょう。
また、今のお住まいが賃貸なら退去の申し出を1ヶ月前には行っておきましょう。社宅や寮の場合も同様です。
お子様の転校届けの提出、粗大ゴミの手配なども早めに手続きしておきましょう。
もちろん引っ越したからと言って今までのご縁が0になるわけではありません。ご近所などおつきあいの深い方へのご挨拶もお早めに。
意外に後回しにしてしまいがちなのが、住所変更の届出。
口座のある金融機関・郵便局・保険会社、NHKや新聞販売店などへの届出は、早いほうがよいでしょう。
電気・水道・ガス・電話などのインフラについても、立会いが必要となるケースもありますので、早めにご連絡を。
もちろん荷造りは少しずつ大きなものから片付けていき、3日前には身の回りのもののみ、というのがベストです。
